クラウド

地理的な優位性を武器にタイがクラウドデータセンターのハブとして機能しそうだ。2015年末にはASEAN経済共同体が創設されることもあり、タイがハブとしての地位を確立すればASEAN諸国におけるクラウドコンピューティングの更なる成長に寄与すると期待される。

データ保護・管理ソフトウェアなどを提供する米CommVault社でタイおよびベトナムを管轄するSamuth Thanadsarngカントリーマネージャーは、「タイはハブとなるための準備を急ぐべきだ」と話す。

Thanadsarngマネージャーによると、インターネットアクセスの観点からはインドシナ諸国とタイの距離は近いため、タイのデータセンタサービスプロバイダはシンガポールやマレーシアに比べて費用対効果の高い国際インターネット帯域レートの提供が可能だという。

一方でThanadsarngマネージャーは、タイのインターネット市場は国際および国内の帯域幅の増加と国際接続料金の見直しが必要だと訴え、「クラウドがほぼ全ての産業やサービス事業者に大きな役割を果たしている今日では、クラウドデータセンターはデジタル経済への転換を進めるタイにとって最も重要な要素の一つだ」と強調した。

同社はクラウドサービス市場が急成長していることから2015年は2桁の成長を見込む。タイにおけるデータ保護およびリカバリソフトウェア市場は年間2000万ドル規模で、顧客の中心は製造、金融、保険、政府機関と幅広い。今後は新たなターゲットとしてヘルスケア市場を狙うとしている。