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工場の過剰な生産能力が問題となっている中国で、データセンター(DC)の生産能力も過剰ではないかと指摘されている。

三大通信キャリアは全国各地にクラウドサービスやビッグデータ用のDCを次々と建設している。中国電信だけでも全国に330カ所のDCを持っており、これは全体の半数を超える。

中国では「クラウド」と言えば新しい巨大DCや産業パークを建設することと同一にとらえられており、もはや投資の大きさを争う対象となっている。しかし海外ではクラウドの本質に沿って、既存のDCリソースを統合して新たな価値を生み出すことに重点が置かれている。現にアメリカはDCリソースの整理統合のため、2011年から2015年にかけて全米でおよそ800カ所のDCを閉鎖している。

中国でこの3年間に着工したDCの状況を見る限り、今後数年で過剰な生産能力が表面化するのは間違いない。過剰な生産能力は公共リソースの多大な浪費につながり、IT産業の発展の足かせとなるだけでなく、社会全体に大きな影響を及ぼす可能性がある。